婦人科の病気って、どんなものがあるのですか?![]()
婦人科では主に子宮、卵巣、女性ホルモンに関する病気を扱います。具体的には月経痛や月経不順、不妊症、卵巣のう腫、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮癌、卵巣癌、月経前緊張症(PMS)、ピルなどの避妊相談、性感染症、骨粗鬆症、更年期障害の治療などを行います。
子宮ガンが心配です。どんな検査がありますか?![]()
子宮ガンには2種類あります。子宮頸部(子宮の入り口)にできる子宮頸がん(子宮頸癌)と、子宮体部(子宮の奥の部分)にできる子宮体がん(子宮体癌)です。これら二つのがんは全く違うものです。発生する場所や原因だけでなく、発生しやすい年代も異なります。
<子宮頸がん>
子宮頸癌は予防できる病気です。是非覚えておいてください。
初期の子宮頸がんでは自覚症状がありません。子宮頸部の細胞にヒトパピローマウイルス(HPV human papillomavirus)が感染し、その期間が持続すると細胞は次第に癌細胞へと変化していきます。この時点(上皮内がんあるいは前癌病変)で治療すれば、ほぼ100%治癒します。 早い段階で発見するためにも、定期的な検査をおすすめします。検査(細胞診)は十秒程度で終わり、痛みもありません。
2001年に厚生労働省が行った調査では、日本において子宮頸癌検診を受けている女性はわずか22%でした。一方、米国における18〜45歳女性の最近3年以内の検診受診率は89%であり、韓国、台湾でも65%以上を達成しつつあります。
<子宮体がん>
40歳代から増え始め50〜60歳代で最も多くなります。「月経以外に出血がある」、「閉経後に不正出血がある」といった場合は、子宮体がんの検査を行う必要があります。子宮頸部から細い器具を挿入して子宮内膜の細胞を採取します。痛みは個人差があります。
生理が不規則です。治療の必要はありますか?![]()
人間関係や仕事のストレス、睡眠不足などで生理周期は影響を受けます。転職や交友関係などで思い当たることはないでしょうか?平均的な月経周期は28日です。25〜38日ぐらいの間でしたら、問題ないでしょう。もし二ヶ月以上、生理がない場合には、妊娠、もしくはホルモンバランスの異常が考えられますので受診をおすすめします。
おりものの臭いが気になります。性病ですか?![]()
健康な成人女性の膣内にはデーデルライン桿菌といって、主としてラクトバシラス属から構成されるさまざまな菌の集団が生息しています。これらの菌は膣内を酸性に保ち、他の病原細菌の増殖を防いでいます。
このバランスが崩れた状態が膣炎であり、原因としてカンジダ、トリコモナス、淋菌などの性感染症の他にも大腸菌も挙げられます。
おりものの培養検査、顕微鏡検査によって原因菌を調べることができます。
STDが心配です。どうしたらいいですか?![]()
性感染症(STD: sexual transmitted disease)とはセックスによってうつる病気のことです。具体的にはクラミジア、ヘルペス、コンジローマ、淋菌、梅毒、B型肝炎、C型肝炎、エイズ、トリコモナスなどです。排尿痛、かゆみ、におい、水泡ができる、膿が出るなどの症状があれば、早めに受診してください。
おりものの培養検査、血液検査によって感染の有無を調べることができます。
子宮内膜症ってどんな病気ですか?![]()
子宮の内側は子宮内膜という組織で覆われています。子宮内膜症とは、子宮内膜が子宮の外で増殖してしまう病気です。症状としては月経痛、月経時以外の下腹部痛、性交通、排便痛、腰痛、腹部膨満感、不妊症など多岐にわたります。原因はわかっていません。子宮内膜症は月経のある女性の数%〜10%程度がもっていると推定されています。対症療法としては非ステロイド性鎮痛薬を使いますが、低用量ピルで痛みが改善するケースも多いです。
月経前症候群(PMS)ってどんな病気ですか?![]()
月経前症候群(PMS: premenstrual syndrome)とは、月経が始まる1〜2週間ほど前から様々な心身の症状が起こることです。むくむ、乳房がはる、尿が減る、体重が増える、頭痛や吐き気、便秘、イライラする、憂鬱になる、涙もろくなる、眠くなる、不安、疲労感などの症状があります。ストレスや、砂糖、塩分、カフェイン、アルコールの摂りすぎは症状を悪化させます。治療としては低用量ピルが広く用いられています。強い精神神経的症状には、抗うつ剤が必要になることもあります。